朝鮮史研究会 活動報告・活動方針

(2002年10月19日総会で承認)

T.2002年度活動報告(2001年10月〜2002年9月)

 

@研究活動

ア、例会 関東部会では、研究報告・研究動向13(古代0、高麗1、李朝0、近代9、現代3、その他0)、書評・史料紹介9(古代0、高麗0、李朝2、近代6、現代0、その他1)の発表を行った。関西部会では、研究報告・研究動13(古代0、高麗0、李朝3、近代8、現代1、その他1)、書評・史料紹介7(古代0、高麗0、李朝1、近代6、現代0、その他0)の発表を行った。

イ、勉強会 第39回大会準備のための合宿を2002年8月に愛知県知多郡で行い、14名が参加した。

ウ、第38回大会を2001年10月20・21日の両日、学習院大学にて開催し、149名の参加者をみた。また、関西部会が中心になって、第39回大会(会場:河合塾大阪校)の開催を準備した。

 

A会報

ア、146号(関西、2002年2月)、147号(関東、第38回大会特集号、2002年4月)、148号(関西、2002年6月)、149号(関東、第39回大会準備号、2002年9月)を発行した。

イ、会の彙報としての役割を充実するため、幹事会の活動、会員の動静などの掲載を行うとともに、会員に広く投稿を呼びかけた。

 

B論文集

ア、第37回大会の報告を中心として、第39集「『古代朝鮮』という歴史空間」を2001年10月に刊行した。

イ、第38回大会の報告を中心として、第40集の刊行準備作業を行った。

 

C学術交流

ア、大韓民国・朝鮮民主主義人民共和国・アメリカ・中国・台湾・ロシア・イギリス・フランス・ドイツ・オランダ・ベルギー・ポーランド・カナダ・オーストラリアなどの大学・研究機関・歴史学会・図書館との間で、『朝鮮史研究会論文集』第39集を寄贈・交換した。

イ、朝鮮史研究会の活動を広く世界に伝えるため、関東部会例会案内の「E-mail List Korean Studies」への掲載を継続した。

ウ、国外への研究成果のさらなる普及のため、英文による研究成果の出版方法を検討した。

 

D会務

ア、2002年度の会費納入率は、関東部会73%、関西部会79%であった。

イ、関東部会で、川上聡一・酒井裕美・吉沢佳世子・吉澤文寿・六反田豊の各氏を幹事に補充した。関西部会で、太田修・河かおるの各氏を幹事に補充した。

ウ、インターネット上に公開している朝鮮史研究文献目録のデータベースの拡充に努めた。

エ、ホームページ「朝鮮史研究会のページ」に、例会・大会案内、活動の記録、入会案内などを掲載した。

オ、ホームページ上での入会案内を充実させ、入会希望者への便宜を図った。

カ、朝鮮史研究会論文集の目次一覧を作成し、ホームページ上に掲載した。

キ、インターネット上で利用できる各種検索システムや研究資源を整理し、朝鮮史研究の「手引き」としてインターネット上に公開し拡充につとめた。

ク、ホームページを国立情報学研究所のサーバー(アドレス:http://wwwsoc.nii.ac.jp/chosenshi/index)に移転するための準備を進め、開設許可を得た。

Eその他

ア、日本史研究会・歴史科学協議会・歴史教育者協議会・歴史学研究会(以上、日本)、歴史学会・韓国史研究会・韓国歴史研究会・日本史研究会・歴史教育研究会(以上、韓国)と合同で、12月22日に「日韓合同歴史研究シンポジウム−教科書問題」を主催した。


U. 2003年度活動方針(2002年10月〜2003年9月)

 

@研究活動

ア、例会:会の活動の中心として毎月開催し、研究報告・書評以外にも研究動向の整理など、内容を充実させる。隣接分野の報告や非会員の報告を求めるなど、会員の研究活動の基盤となるように努力し、報告・討論の質的向上を図る。

イ、勉強会:朝鮮史研究者の結集の場となるように、広く参加を呼びかけ、とりわけ学部学生・大学院生などの参加を増大させる。関東・関西両部会の合宿を引き続き行い、交流を深める。

ウ、大会:2004年度第40回大会を関東(会場未定)で開催するための準備作業を行う。

 

A会報

ア、関東・関西の協力・連絡体制を緊密にして、年4回(12月・3月・6月・9月)の定期発行が行われるよう努力する。

イ、原稿の締切期日を厳守するよう周知徹底し、例会の内容を速やかに知らせる。

ウ、例会報告を中心に、研究ノート・論文紹介・研究の手引きなども掲載し、内容を豊富なものにする。

エ、新規加入・住所変更などの会員の動静を掲載するとともに、広く会員に投稿を呼びかけ、会の彙報としての役割に配慮する。

 

B論文集

ア、第40集を2002年10月に刊行し、引き続き第41集の編集を準備する。

イ、締切期日と枚数制限の厳守を求め、編集作業の円滑化を図る。

ウ、会内外に広く投稿を呼びかけて、会の機関誌としての役割を明確にし、日本における朝鮮史研究の中心雑誌として研究の発展に寄与するよう努力する。

 

C普及・出版活動

ア、企画担当幹事を中心にして、関東・関西の連絡を取りながら、朝鮮史の研究と理解の拡大に寄与するような企画を行う。

イ、朝鮮史研究文献目録データベースのデータ追加・修正、ならびにホームページの拡充を図る。

ウ、国外への研究成果のさらなる普及のため、英文による研究成果の出版を実行に移す。

エ、現実の情勢変化と研究の進展をふまえ、『朝鮮の歴史』改訂のための準備を進める。

 

D学術交流

ア、『朝鮮史研究会論文集』『戦後日本における朝鮮史研究文献目録』『朝鮮の歴史・新版』などの寄贈・交換を通じて、国際交流を継続・拡大する。

イ、大韓民国・朝鮮民主主義人民共和国をはじめとする海外の朝鮮史研究団体・研究者との交流を推進する。

 

 

E対外活動

ア、    内外の研究団体・研究者との交流を図る。

イ、朝鮮史の研究を通じて、日本と南北朝鮮との間に平和で友好的な関係を築くことに寄与するよう努力する。

 

F会務

ア、幹事会を活発にし、研究会活動の充実を図る。

イ、幹事の役割分担の徹底と相互協力を通じて、機能的な運営に努力する。

ウ、会務を円滑に行うため、幹事の活動に対する会計上の措置を行う。

エ、関東・関西両部会の連絡体制をさらに強化する。

オ、研究会の活動を会の外にも広く宣伝し、会員の一層の拡大に努める。

カ、会財政の健全化のため、会費納入の督促および効率的な経費使用に努める。

キ、日韓文化交流基金の学術定期刊行物刊行助成金を申請する。

ク、朝鮮史研究に関する情報提供を充実させるため、「研究の手引き」の拡充のほか、会報の電子公開なども検討し、ホームページを通じた情報発信の方法を模索する

ケ、ホームページの国立情報学研究所のサーバー(アドレス:http://wwwsoc.nii.ac.jp/chosenshi/index)への移転作業を継続して進める。

コ、朝鮮史研究文献目録データベースを一層充実させるため、個々の会員に協力を要請する。

 

Gその他

ア、朝鮮史研究・教育に関して、重大な影響を及ぼす社会的動向などに対して、関東・関西両部会の緊密な連絡をもとに、朝鮮史研究の立場から関与していく。

イ、歴史学研究会などの諸学会と協同して、史料の保存・収集・公開の促進を要望する活動を行う。

 

2003年度幹事会

〈会長〉北村秀人

〈幹事〉

[関東部会]磯崎典世、市川繁、井上和枝、井上直樹、糟谷憲一、川上聡一、北原スマ子、木村拓、酒井裕美、祖父江利衛、田中正敬、月脚達彦、辻弘範、林雄介、古川宣子、松本武祝、三ツ井崇、森平雅彦、吉川友丈、吉沢佳世子、吉澤文寿、六反田豊、ケネス・ロビンソン

[関西部会]安達義博、石川亮太、太田修、河かおる、川嵜陽、金瑛二、田中隆一、広岡浄進、藤永壮、本間千景、松田利彦、水野直樹、吉井秀夫、李昇Y

 

〈会計監事〉

[関東部会]馬渕貞利

[関西部会]森川展昭